納得のいくプロットが出来ない

 色々と弄くってはいるものの、なかなか起爆剤がたりない。
 基本はボーイミーツガールもの。
 ボーイミーツガールものと言えば基本的には

起.少年が少女と出会う
承.色んな事件に巻き込まれつつ、女の子に惹かれていく
転.困難に陥る
結.危機を脱出して、女の子と仲良くなる。あと、少年も人間的に成長する

 おおざっぱに言えばこんな感じ。
 堅実ではあるし、ある程度のおもしろさは担保出来るので幾らでも流用される。
 ラノベ界を席巻している「学園異能」だと

起.一般人の少年が異能の少女と出会う。
承.一般人の少年が異能の少女と知り合い、異能の世界を知りつつ、事件に巻き込まれていく。
転.異能の世界で危機に遭遇。
結.一般人の少年がなんとか事件を解決して、人間的成長もしつつ、ヒロインにも少し惹かれられる。(「で、でも別にあんたのことを認めた訳じゃないんだからね!」)

 が主流。しかも、事件解決しても、恋人未満で終わるのがよくある話。恋人になったらそこで関係性の物語終わりやすい。
 あと、彼女の居ない読者層には彼女の居ない主人公の方がいいかもしれず、また彼女が居ない状態に保留すれば幾らでもサブヒロインを追加できる。

 更に軽くこれにハーレム要素が加わると

起.少年がメインヒロインと出会う。
承.次々と色んな少女達とのエロイベントに出会いつつ、少女達の事件に巻き込まれる。
転.少女達の事件がやばいくらいの危機を迎える。
結.少年が事件を解決。少女全員から惚れられる。が、少年は曖昧な態度で一人に絞れず複数の恋人未満と寸止めハーレムエンド。

 がメインフォーマット。この「少女達」て、要は学園異能の時の少女の仲間の異能の人達が全員女になり、「人間的に認められる」の部分が全部「男として惚れられる」に切り替わるだけ、とも言える。
 しかし、ラノベはこのフォーマットだけで一ジャンルを築きあげられるほどにこのフォーマットが人気ある。
 人気が欲しけりゃこのフォーマットを使い回せばいい。
 主人公以外のメインキャラをみんな女に書き換えて、それぞれを可愛くすれば学園異能をハーレム物に変換は可能なはず。
 ちなみに、スポーツチームものだと、これが逆に登場人物が全員男になる。バスケやサッカーなど。
 女がでないけど、代わりに格好いい男の人ばかりが出て来ることになるので、女性人気が出やすい……かも?
 でも、面倒なのでチームメイト全員小さな女の子にしたスポーツものもあり、それで実際新人賞を取ってる人もいるとかいないとか(笑)



 個人的には武芸者のジジイやオッサンばっかの話書きたいのだけれど、ラノベではそうは行くまい。(それなんて北方水滸伝)
 ……古典ならおっさんばっかでも許されるなぁ。
 ジジイと幼女の珍道中もいける。



 ……色々と考えていくとこのフォーマットをガチガチに崩した話を書きたくなってくるが、自重。
 ちなみに、『みらどすっ!』はこの起承転結が一話の中に二回起きてる辺りが変則的。グレンラガンほどではないが展開の急ぎ足。
 振り返ると、この『起承転結の二毛作』は哲学さんがよく使う手。自重してもっと丁寧にすべきだなぁ。一エピソードが疎かになりやすい。
 起承転結の一回縛り……難しいわぁ。(いや、それが普通だから)



 もちろん小さな「起承転結」は物語の中で何度も繰り返されるので、「起承転結」が複数あることは別に問題ではない。
 ただ、哲学さんは『小さな起承転結』ではなく、本来なら『大型の起承転結』であるものをむりくり『中型の起承転結』に圧縮したものを複数、つぎ込むのがよくないのである。
 ……自己分析してたら、結局プロットが進まなかった。