行き着く先はいつも一緒

 短編のお題はどこからも降りてこないので次回作のプロットを練り中。
 自分の思うように、書きたいように設定していった結果――速攻で世界が破滅する話ができあがった。
 いやぁ、世界って滅ぶものだなぁ。
 まあこれでもまだ自重した方で、哲学さんが生まれて初めて書いた長編小説なんか、世界の次元と歴史が崩壊するとても大変な話だったのだけれど。
 その後、何度も何度も世界崩壊する話や、世界が崩壊した後の話ばっかり書いてて……いやぁ、なんかぶっつぶれた世界が好きなんだな。
 創造は破壊から来る! なんつって。
 現代物を書き始めたのはここ数年なので、未だに現代の日本を舞台にした話を書くのは苦手。
 なんというか、別に小説にしなくても、生きてるだけで日常生活とは波乱に満ちたものになるので、今更現代日本で創作する気にならないというか。
 でもまぁ、読者の想像力が及ばない世界観を描くよりは、現代日本を舞台にした方が、すっと読者が世界に入り込んでくれる分、読者層の間口がぐぐぐっと広がるしね。
 同じ意味で、同じ現代物でも、現代のニューヨークとか舞台にしても日本人が一人も登場しないとラノベ的には厳しいだろう。
 現代を舞台にすると言うことは、感情移入の度合いを強くする為であって、だからラノベの想定読者と言われる10代の中学・高校生を主人公にした話の方が好まれるんだよねぇ。
 理想は読者の生活しているすぐ側に起きているような、非日常。
 出来うるならば――『ドラえもん』とか『お化けのQ太郎』とか藤子不二雄先生くらいの射程距離を目指したいのだけれど。
 難しいなぁ。