ラブコメが進まない言い訳

今、ファンタジー戦記とラブコメを二作並行して書いている。
MF向けにはラブコメを書かなくてはいけないがちょっと進みが遅いし、どっちかに絞りきれない。
そこで、ファンタジー戦記とラブコメを両方書きながら考えた。
ファンタジー戦記なんて、多分どこのレーベルも余り出したがらないだろう。
一方で、ラブコメは、多くのレーベルで出したがるだろう。
(ジャンルとして、ということであって、私の作品を、ということではない。念為)
私が、運良くデビューできたとする。そして、平均レベル、あるいはそれ以下の売上だったとする。
(確率的にそうなる可能性が大きい。作者のわがままが通るくらい売れれば、多少の無理はきくだろうが)
第一作をファンタジー戦記でデビューしたとして、次をラブコメにすることは、多分、大抵のレーベルでやさしい。ファンタジー戦記でデビューして売れなかった場合、次のラブコメは、書かせてもらえるというか、強制的にでも書かされるというか、それ以外は受け付けてくれない可能性があるだろう。
その反対に、ラブコメでデビューして次回作にファンタジー戦記を書くことは、かなり難しいのではないだろうか。ラブコメでデビューしてそこそこ売れれば、編集者の要求は、次も当然ラブコメ、ということになるだろう。売れなかった場合、どうなるのか。少なくとも、次に毛色を変えてファンタジー戦記を、ということには、なかなかならないのではないかと思う。
編集者が微妙な売り上げの新人作家にどういう態度を取るのか、本当のところは知らないけども、多分、この想定は、あながち外れてはいないのではないだろうか。
そうすると、つまり、私は、できることならば、ファンタジー戦記でデビューするのが良い、ということになるのではないだろうか。
それとも、こういう姑息なことを考えるべきではないのだろうか。