たいがい一つのことで片付けられる。

 上遠野浩平『騎士は恋情の血を流す』を読む。ああ、いい物語だった。



 それはそれとして。
 ここ数日は色々と自分の書く物語について考えている。
 哲学さんの作品の根底には一つの"結論"があって、書いてきた物語ごとにそれぞれ別のテーマがあるのだけれど、最終的にはようはたった一つの結論を言いたいだけ、なところがあるかもしれない。
 ジョジョで言うところの『人間賛歌』のように、物語のスタイルやメインテーマは色々と変わってても、やっぱり最終的にはその答えに行き着く……みたいな。
 なにか色々と回りくどい。
 じゃあ最初からそんな話を書けばいいのではないか。
 と言うわけで、いつも根底にある裏テーマをメインテーマに据えて書こうかな、と思ってたりするのだけれど、もしこれがヘタに処女作にでもなったりしたら「この作家の重要な部分は処女作に全て詰まっている」と周りにありきたりなことを言われてしまう……などとどうでもいい危惧を抱いた。
 実にどうでもいい危惧なので気にすることなく、次回作のプロットを順調に進めることにしました。
 しかし、伝奇もののプロットはさっぱり思いつきません。ふーむ……これはまた後日思いつくことに期待したい。