作品は作者の鏡

 こう、自分の書いた作品を、文献を読みあさるように考察すると色々と自分のゆがんだ部分が見えてきて吹く。
 ちなみに、文献を読みあさるような……とは、たとえばこう、「自殺失敗した後、立ち直った時期に書かれた『走れメロス』を読むとなんとなくその当時の太宰治の気持ちが分析できるよーな気がする」的な読み方のこと。
 自覚はしているけれど、こう、直に突きつけられると自分とはなんともまぁ……みたいな印象を感じる。
 今修正中の作品はそのくらい「哲学さん成分」たっぷりだ。
 ……ああ、でもこれ売れないだろうなぁ。
 でも、いい話なんだと思うのだ。だから、それを信じて修正する。
 あんまりにも自己主張が激しいと人に見てもらえないことをアマは知らなければならない。
 アマとプロの違いは他者への態度の違い……と言う話を聞いたことがあるので。