ご報告

みなさまこんばんは。

というかお久しぶりです。わりあい初期からいたはずなのにここしばらく、こちらでは一年ほどの長い間ご無沙汰しておりました、北(id:north2015)です。しばらく来ていないうちにだいぶ面子が増えたような気がします。存じ上げている方も存じ上げない方も、どちらさまも執筆お疲れさまです。


と、こういったタイトルから生じるであろう正当な期待を裏切ってもあれなので、先に書いておきますが、今回のご報告は北がどこぞの賞を受賞したよー、というご報告では、残念ながらありません。

ではいったいなんなんだこのタイトル? と問われれば……さて、どうご報告したらよいものでしょうか。

『新人賞を獲ってライトノベル作家になるはずが、いつの間にかライトノベル編集者になっていた』

掻い摘まんだ内容としてはだいたいそういうことで、ただし、いくつか嘘が混じっています。いつの間にかというのは嘘だし、まだ編集者ではありません。ありのままに起こったことを記せば、時期は伏せますけれどもちゃんと採用試験と何回かの面接を受けて、内定をいただいています、という段階。ちなみに催眠術とか超スピードとか、そういうチャチなものでもありません。

いかにも妄想っぽいけど。

でも本当のこと。

そんなわけで。私、このたび転職して、いわゆるライトノベルレーベルの編集者(の、みならい)になります*1。……というのが、今回のご報告です。

どうしてそんな流れになったかといえば、いくつかの偶然と、そのときの状況と、もしかするとこれまでの経験と、あとは運、としか言いようがないものためなのですが、ともあれ結果としては書いたとおりです。

あらまあ、というのが正直な気持ちです。

入社試験を受けようというのだから、もちろんそうなりたいという気持ちは強くありました(ライトノベル作家になりたいのと同じように)が、実際そうなってみると、嬉しいと同時に、

「ああ、もうこれで自分がライトノベル作家になることは、ひとまずはないのか」

という気持ちも襲ってきて、今はどうにも割り切れない気分です。でも、おそらくは生き方を選ぶというのはそういうものなのでしょう(と、大きく出てみる)。なんだかんだと割り切りようもないものとなんとか付き合って、何かを選び時には何かを捨てる、とか、そういうこと。

今回はその選択が、こういう表現形として表れたということで。

最後に謝辞を、と思うのですが、作家になるわけではないから、北の進んだ道はこのブログにおける目標からは、ニアミスだけれどやはり、ぜんぜん外れています。だから、たとえば入江さんが述べられたようなありがとうだったり、作家として後へ続く方々への励ましだったりはそぐわないような気がするので、ちょっとやりにくい。

でもやっぱり、お話を書くひととしてあがいていたことが、この場に参加させていただいたことが、どこかでこの道へつなげてくれたのだろうと思うので、場違いは承知のうえで、みなさまにありがとうを言わせてください。

ありがとうございました。

*1:どこにお世話になるのか、というのは申し訳ないんですけれど、伏せさせてください。編集者は基本的には裏方の存在で、ある程度自由な立場にある作家さんとは立場が異なります。以前から続けている活動もある都合上、所属を公にすることで諸方面にご迷惑をかける場合もあるので、この場ではそういうあたりに行った、という程度で留めさせていただければと思います。大塚先生とか、竹熊先生くらいになれば、まあ、フリーダムなんでしょうけれど。