簡単なラノベの作り方

 基本的なボーイミーツガールものは大体話の構造が決まっている。

少年が少女と出会う
 ↓
少年は少女に惹かれるけど、少女と仲良くなるためには障害がある
 ↓
少年が頑張って障害を乗り越える。
 ↓
少年と少女がちょっと仲良くなる

 基本はこんな感じ。
 このフォーマットを崩さなければ大体フツーのラノベは書ける。(※偏見)
 これで後は登場キャラにある程度のコンプレックスを与えとけばオッケー。


背の低い主人公→背が低くてもがんばれるようにする
人が殺せない剣士→殺せるようにするか、殺さなくても生きていけるような覚悟を持たせる
できすぎた兄に劣等感のある少年→兄越え
父に劣等感のある少年→父越え
親の七光りが嫌な少年→実力を周りに認めさせてあげる
モテたい少年→厳しい現実を突きつけてモテなくてもそれは人生と達観させる(何

 上のように、主人公にキャラ付けした時点で、そのストーリーの大まかな流れは決まってしまうのである。

※合わせ技

背の低い少年が少女と出会う
 ↓
少年は少女に惹かれるけど、少女はチビが嫌い
 ↓
少年がチビでも根性のあるところを少女の前で見せる。
(背の高いイケメンに喧嘩で勝つとか、部活のスポーツで勝つとか、魔王を倒すとか)
 ↓
少女はチビの主人公を見直して、ちょっと仲良くなる。

 主にラノベだと、カップル成立までいかずに、寸止めをした方がよい。
(カップル成立すると非モテ読者を敵に回す説。ただし、ラブラブイチャイチャが面白く書けるならカップル成立もあり。
あんまりやり過ぎると「You結婚しちゃいYO」から「いいからとっととくっつけ」とイラッとされる)



 主人公のキャラを凡人で特にマイナスファクターのないキャラにした場合はヒロインにマイナスファクターを与え、その解決を促す。


世界中の禁書を管理している少女→管理とか気にしなくてもいいよ、みたいな方向へ
退魔師としての使命がある少女→使命にだけ生きなくていいよ、みたいな方向へ
記憶が失われる少女→失われないようにするか、失われても楽しく生きていけるようにする
体重をなくした少女→体重を返してあげる
亡霊少女→成仏させるか、浮遊霊にでも昇格させる
世界の運命を背負ってる少女→世界を救って運命を背負わなくていいようにする
自分の電波に囚われた少女→その電波をぶち壊してあげる
心が壊れた少女→壊れた心を治してあげるか、壊れたままでも生きていけるようにしてあげる
金持ちの少女→お金がなくても君が好きだと言ってあげる
なんでもいいから突出したプラス要素のある少女→プラス要素はどうでもよく、等身大の君が好きだと言ってあげる(※ただし、それを証明しなければただの下心ありと言われる)

 主人公かヒロイン、あるいは両方のキャラクターに特徴があれば、その特徴はそのままそのキャラクターの運命になり、物語になる。
 「キャラクター」さえ凄くいいものを作っておけば、後は上のフォーマットでいかようにも話は作ることが可能。
 他の人より面白いキャラクターを作れれば話が平凡で王道でも大賞を取れる可能性は出て来る。
 無論、あくまでこれは基礎理論なので、これをどれだけ応用するか、あるいはプラス要素をガンガン盛り込めるか、が勝負所。
 後、これで複数のトラウマ持ちをキャラクターを乱立させて、それぞれのトラウマを解決させる方向に持って行けばハーレムものの完成。


(※ちなみに、上の理論をまとめるのにモノーキーさんところの文章が参考になってたり。モノーキーさんのどこに書いてあったかは忘れました(笑))




 以上を踏まえた上で論理的に今から二週間で50枚くらいの話書こうと思ってたけど、なんか頭にぼんやり別のアイデアが浮かんだので、上の話は特に気にせず、本能のままに書き綴ることにした。
 哲学さんは理論的に考えることは出来ても実践できないのだ!!
 プロットなしでぶっつけ本番で書くぜ!!!