キャラクター

ラノベ(には限らないだろうけど、マンガなんかも含めて)のキャラクターというのは、単純明快で、一色で説明できるキャラクターが多くはある。
天才軍師とか、戦闘バカとか、ツンデレとか、復讐鬼とか、能天気とか、女好きとか。
そういった一つの要素が、大抵の場合過剰に現れて、それだけでキャラクターを説明してしまうのが、ラノベのキャラクターというものではないだろうか。
構成要素が複雑だったり、屈折していたりするキャラクターは、現実的ではあるし、深みもあるのだろうけど、分かりにくい。また、ストーリーの枠の中でキャラクターを光らせながら転がすには、一つの要素で染められたキャラクターというのが、使いやすくはある。
多分、そういうキャラクターは嫌だ、きちんとした人間の内面を書きたい、というような人には、ラノベは向いていないのだろうと思う。