プロット晒し

現在書いている小説のプロットを晒してみます。

A

 《偽史作り》を生業とする男主人公が、貴族からの依頼を受ける。知り合いの女盗賊がそれを手伝う。その貴族の過去を調べているうちに、もう一つの《偽史》を発見する。それは、現在正伝として流布されている王国の物語とそっくりな作品であった。当初は偶然の一致として納得していた主人公であったが、周囲に対して危険が降りかかるにつれ、その《偽史》が重要なものだと気がつく。主人公の周囲で荒しまわっている人間は、王国側から派遣された人間だということがわかる。依頼主の貴族に匿われ、彼自身が王族から没落した存在であるということを明かす。だがしかし、同様にそのような事実は存在しないことが、《偽史》を調べることによって判明する。彼は国王の歴史そのものが、《偽史》の交代劇によって成り立っていることを理解する。どの《偽史》が《正史》として扱われるかを巡る叙事詩として。主人公はその交代劇を知ってしまった為、この国にはいられないと理解し、また定住の地を見つけて移動する決心を行う。女盗賊と共に。

B

 鉄屑屋で作業をしていたロボットが、その主人を急に失う。主人はロボットに対して使用者を削除する。主人を失ったロボットは、たまたま近くにいた、知能が異常発達し、人間語を解し話すことの出来るトカゲを臨時主人として迎えることにする。トカゲは、世界中を見て回りたいという。ロボットは、一緒に世界を旅することを決める。ロボットは最初のロボットに会う。そのロボットは、髑髏になった主人の側を永遠に奉仕し続けるロボットだった。森の中に行くと、今度はセミに出会う。セミは成虫になったばかりであった。セミは、出会った二人のために歌い続ける。彼らは、セミも旅に誘うが、答えが決まる日には既に死んでいた。森を抜けた後、彼らはひっそりと暮らすマッドサエンティストのところにたどり着く。彼らは、ロボットの主人であった鉄屑屋の親父がそのマッドサイエンティストの弟子であり、人間に似たロボットAIを作ることを目標としていたことを聞かされる。ロボットとトカゲはその家で一度旅を中断し、生活をすることにする。また旅をするときは来てしまうのだから。

補足

 プロット通りにキャラクターが動いてくれるかというと、それは取らぬ狸のなんたらという奴ではあるのですが。既にプロットAを主軸としつつ、飽きたらプロットBで気分転換をはかる、という書き方をしています。さて、いつプロットが破綻するかなー、と少し楽しみです。