哲学さんの上京回想録

 プロットが出来るまで長文を書かないのもなんかアレなので、2、3ヶ月くらい前の出来事を今更思い出しつつ書いてみる。
 以下に記すのは哲学さんの脳裏に残った記憶の断片をつなぎ合わせたものであり、登場人物は実在の人間や団体などとはきっと関係ないはずです。
 幾つか検閲の後があるかもしれないですが、気にしないでください。

ちなみに、下の文章と関係あるかも?
哲学さんの上京録



 かくてオフ会は哲学さんの乱入により、再開された。
 しかし、誰が誰だか分からない。
 海燕さんは分かった。入江さんも分かった。
 だが、自己紹介したの哲学さんだけだし、周りの人間は遠すぎて名札の文字とか見えないし!
 全然見えないし!
 そして、隣に居る謎の紳士なんか真近くにいるけど、微妙に机が邪魔で名札見えないし!
 あ、紳士の隣に座ってるのは「A-Kiyama」って書いてる。
 ……それだけだよ、分かることは。
 まあ、今ここにいる15人前後全員に名前を自己紹介されてもすぐに暗記できるとは思えないけれど。

 なんにせよ、哲学さんが誰が誰だか分からなくてもオフ会は進む。
 ちなみに、真ん中のテーブルには色んな本が載せてあって、デビルマンの漫画文庫版とか、安彦良和先生版のアレキサンダーが置いてあった。すんげぇ面白そうだったので後で買おうと哲学さんは心に誓った。
 主な話題は――出版業界についてだった。
 なにやら謎の紳士以外にもスーツを着た人がおり、その方が色々と出版界の詳しい話を教えてくれる。

「まあ、作家さんによっては××を××してもらったり……出版社が作家を守ってくれるはずですよ」
「なるほど……あ、ちなみに入江さんは――」
「そうですね、一年目だから…………になるんじゃないですか?」

入江「 え っ ? ! 」

 詳しい人の話を聞いて驚く入江さん。
 その反応にみんなが笑う。

入江「ええー!? 自分なりに色々と計算してたけど……うぇぇ? あ、昨日の驚きは計算だったけど、今日のはマジですわ」

 この話にやたらびっくりしてた入江さんが印象的だった。

「他にも作家には面白い契約がありまして××契約とか」
「え?ちょ、なんすかそれ!?」
「××の一部を××に××させるという契約です」

 とか、色々とトリビアを聞いたりした。

 やがて、時間が来て一旦食事に行くことに。



海燕「じゃ、○○時までに飯食べて戻ってきてください」

 と海燕さんは宣言し、5−6人を引き連れてメシに行ってしまった。
 で、哲学さん達10人の男達が取り残される。
哲学「えーと、今日来たばかりで、どこにどんなメシ屋があるか分からないですが……」
入江「そうですねー、サイデリアがあっちにありますけど」
哲学「じゃあそれで」



 ぞろぞろとリュックサックを持った10人の男達は移動を開始する。その中で一人だけスーツな紳士はやはり浮いていたかも知れない(笑)
 信号を待つ間、色々と話す。

哲学「あ、そうそう、哲学の名前の由来は……」
「うわ、」「すっげ、」「これは……」

 と哲学さんが名前の由来を空かすとみんな驚いていた。答えは作家デビューできたら明かされるのではないだろうか(笑)

哲学「しかし、途中から来たのにガンガン喋りまくってすいませんねー」

 上の文章では触れてなかったが、色んな話題にガンガン口出しをしていた哲学さんであった。

「そりゃ……」「まあ……」「哲学さんが来たらこうなること大体予想してましたし」「あのページ見てたら分かることですしね」

 不思議なことに哲学さんがおしゃべりであることをみんな事前に察していたらしい。だ、誰だリークしたのは!(このHPのログを見れば一目瞭然である)

哲学「しかし、どんな文章を書くかーとか話し合ってるかと思ったら出版業界の話とかが主でしたねー」

「ああ、そうですねー。私も来る前はそんな話されると思ってました」

「なんとか帰る前に海燕さんの文章テクニックとか盗みたいなぁ」

哲学「え、逆にそっち方向? 海燕さんの文章講座なのっ?! というか、誰か三題噺書いてない? 書いてない? やっぱり書いてない? ははんっ! ですよねー!」

 とか言い合いながら信号を超え、哲学さんは仕事の昼飯はサイゼリアで食べることが多いとかどうでもいいことを話し合いながら近くにあるサイゼリアにたどり着いた。

店員「いらっしゃいませ−、何名さまですかー?」
「何名?」
「何名だろ?」
哲学「1−2−3−4−……10名?」
「ひーふーみー……10人かな」
「10人で」
哲学「じゃ、10人です」
店員「……えっと……10人ですか。席はバラバラになってもよろしいでしょうか? あ、少々お待ちください。 ××さーん? 席とれますかー?」
 他の店員に確認をとる受付の人。
店員2「えーと、こことこことここいけますー」
店員「分かりました〜。では、こちらとこちらが空きますので」

 と、席を示される。4人用テーブルが二つと2人用テーブル1つ。
 哲学さんはとりあえず一番最初に示された4人用テーブルに向かう。当然の様に対面に座る紳士。合計4人がこのテーブルに座る。
 が、残された人達はどうしようかと思案中。
 と、そこで哲学さんの隣のテーブルの人達が席を立つ。
哲学「すいませーん、ここ空いたので、こっちに座っていいですか?」
店員「あ、はい、大丈夫です。少々お待ちください」
 皿とかかたづけてテーブルを拭いて貰い、入江さん達が隣の4人テーブルに座る。
 そして、トイレから一人帰ってきて
哲学「えーと、残ってるのはそこの二人用テーブルですが……」
「あ、こっちの4人用に行きます」「俺も」
哲学「狭いと思いますけど」
「いやいや、大丈夫ですよ」

 と言う訳で4人用テーブル2つに5人ずつ別れて哲学さん席に座ったのであった。



哲学「さて、何食べますかね〜?」
 とみんなでメニュー検分。
 みんなが軽いもの(500円前後)ばかり注文する中、
哲学「じゃ、このステーキ(980円)で」
 と空気読まないを注文する。
謎の紳士「あーでも、あんまりカロリーあるもの注文すると、すぐ太るから俺は自重してる」
 と紳士に言い訳された。いや、良い訳でもなんでもないけど。た、食べたいんですか? 沢山。



 ひとしきり注文が終わると、改めて隣に座った人が自己紹介してくれる。
?「どうも。初めまして。hasidream、はしです。いつもHPで見てます」
哲学「ああ、はしさんですか。こちらも、あの小説ページが出来る前からHP見てましたよ」
はし「ホントですか〜?」
 そんなこんなではしさんと色々話す。

哲学「いやー、まだ泊まるところとか決めてなくて、あとでネットカフェでも探す予定です」
はし「あ、じゃあ海燕さんとかんでさんがホテル借りてるからこっそり入るとかは? 昨日、ぼくはその部屋に行って夜中遅くまで話してたりしてました」
哲学「迷惑でしょう? っていうか、ほら、もしも仮に泊まったとして、次の日に隣で全裸の海燕さんがたばこ吸ってたらどうするんですかっ!?」
はし「朝チュンじゃないですか(笑)」
 誰が得するんだよ、と思った。

 で、話してて、自分の書きたいことが上手く書けないとか、やりたいことと、得意なことが別々、みたいな話をした。
哲学「あ−、そう言えば、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』て話知ってます?」
はし「えーと、一巻だけ読んだかな?」
哲学「え、じゃあみんな最新刊の8巻読んでないんですか?」
 他の人もそんな感じらしい。
哲学「このみーまーは第6巻で一旦の完結……第一部・完みたいな感じなんですね。
で、第7巻からシリーズ再開みたいな感じなんですけど、それまで主人公の一人称に統一されてたのが、色んな人物の一人称が色々と入れ替わったりするようになるんですね。
 で、で、で、みーまーの8巻なんかはもう視点がころころ切り替わりまくってて。
 後書きには『これまで18回くらい新人賞に落ちてる』とか書いてて、その中で群像劇も結構あったそうなんですよ。
 まあ実際、個人的な意見としては、あの人の作品は一人称固定の方が安定してて、いや、8巻も私は好きなんですけど、ええ、話の質としては一人称書いてた時の方が上かな、と。
 でもきっと、この作者は一人称固定よりも、視点がころころ切り替わる話の方が好きだと思うんですよね。
 だからやっぱり、作者のやりたいことと、得意なことは別だったりするんと思います」
はし「あーそうですか。なるほど。いや、多視点でうまく行かなくて、一人称で上手く行った、て話はなんか、凄いくるものがありました。ありがとうございます」
 いや、哲学さんの話じゃないけどね!!


 やがて、食事を終えて、哲学さん達は例の会議室に戻っていた。
 そこで、隣に座っていた紳士がおもむろに外していた名札をつける。
 『蘇我捨恥』
 あ、蘇我さんだったのか。
 頭の中で全てが繋がった。
 うん、よく考えると会話の内容とか凄く『蘇我捨恥』さんしてた。(どういう意味だか)
 さて、そんなこんなでみんなが席に座っていると新たな参加者が現れた。「kirara_397」さんである。
 こうして、kirara_397さんを迎えてオフ会午後の部が始まるのだが――。

哲学「みなさん。自己紹介しましょう」
「え?」
哲学「さっき、私だけ自己紹介しましたけど、ぶっちゃけ誰が誰かよく分かりません」
「うーんでもなぁ、さっき私達は自己紹介しちゃってるしなぁ」
「ねえ」
哲学「いやいや、私とキララさんはみんなの自己紹介聞いてないので! やりましょうよ!」
 と駄々をこね出す哲学さん。わ、我ながらなんてウザイヤツなんだ! 空気読めよ!!
 しかし、ごり押しで結局15人前後の大の大人がいちいち自己紹介をしていくことになるのであった。
 哲学さんは酷い人。
 こうして、この自己紹介により、オフ会の第二部は開始されるのであった!
 午前の部では出版業界のトリビアトークで終わっていたが、どうなるのか。
 そして本当に誰も三題噺を書いてきてなかったのか。
 ドキワクしながら哲学さんはオフ会の第二部に参加していくのであった!!!!


哲学さんの次回作にご期待ください

 と言う訳で、書く予定のなかったまさかのオフレポ第二弾です。
 でも、もうさすがに三ヶ月も経つと台詞がすんごく薄れてます。
 全然記憶がうっすらです。
 なので、上の文章は話半分に読んでてください(笑)
 というか、今更こんな文章書いて誰が得するんだ!?
 しまった。覚えていることを殴り書きしただけだからオチがない。
 オチ。
 オチ。

 えーと、なんだ。
 あれだ。



 みんな、入江さんの小説買おうぜ!
神さまのいない日曜日 (富士見ファンタジア文庫)